2023年3月21日
◉兒玉峻(こだましゅん)
峻くんと初めて会ったのは、実は音楽の現場ではない。
6、7年前だか、7〜8人で2日間かけて行われる、木の植栽に関わった時、一緒になったのだった。(僕も峻くんも自営の植木屋さんなのです)
なったはずだったのだが、1日目の朝、峻くんは現れなかった。その日、電話もメールも通じず、まだ会った事のない峻くんが、事故かトラブルに巻き込まれたのではないかと、とても心配した。
翌日、飄々と現れた峻くんは「今度トータス(アメリカのバンド)のライブがあるんだよね。行きたいんです。」と、キラキラした目で言った。僕は一瞬で友達になれると確信した。
峻くんはギターやカメレンゴニ(西アフリカの弦楽器)を抱えて、オーストラリア、韓国、香港、ハワイ、西アフリカ、、、と、色んな国でバスキング(路上パフォーマンスでお金を稼ぐこと)生活をしてきた、旅する音楽家。
そういった彼のバックグラウンドが為せる技なのか、はたまた生まれ持った特性なのか、彼がギターを弾くと、たちまち異国の風が吹く。
乾いた砂埃が舞う暑い国の街の喧騒。サスペンションの壊れたバスに揺られて向かう森の向こうの集落。いろんな国のいろんな言語が飛び交うアスファルトの都会の雑踏。見たことのない色の目をした美しい男女たち。。。
峻くんの音を知る人たちは一様に言う。「彼の音は旅の匂いがする。」
今回もまた、まだ僕らが知らない「アッチの世界」の入口に立たせてくれることでしょう。
兒玉峻くん!激プッシュです!!